一戸建てとマンションの比較!コストとメリット・デメリット!

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2018.10.10

目次

一戸建てとマンションでどちらを買うかべきか、迷っていませんか?

そんなあなたのために、一戸建てとマンションのランニングコストやメリット・デメリットを比較してみました。

一戸建てのランニングコスト

マンションのように管理費や駐車場料、修繕積立金の毎月の支払いはありません。

 引き落とされるのは、住宅ローンの返済だけ です。
マンションの管理費や駐車場料がない分、毎月2~3万円は安いです。

2~3万円の差をローン返済に換算すると、35年返済の変動金利で800万円~1,100万円の借入に相当します。

毎月の支払いが安い代わりにマンションと違い、修繕費用は自分で備えなければなりません。

建物はマンションも一戸建ても築10年を超えると、メンテナンスが必要になります。
外壁・屋根防水は雨漏りに影響しますし、木造住宅はシロアリ対策も必須です。

建物の寿命を延ばすための最低限のメンテナンスをするだけでも、100万円以上がかかるタイミングは必ず来ます。

一戸建てに住む人で、修繕のための貯金を実際にしている人は多くありません。
良くも悪くも、自分次第で何もしない、お金を掛けないという選択もできます。

マンションのランニングコスト

住宅ローンの他に毎月の管理費をはじめとした支払いがあります。

マンションの規模や管理の形態によっても異なりますが、新築で管理費が1万円~、修繕積立金は5,000円~はかかります。
修繕積立金は築年数に応じて負担が増えるため、30年先には2万円以上になります。

駐車場料金が0円のマンションもありますが、その分を管理費に上乗せされていたり他で賄っているので、そのマンションが特別良いわけではありません。

一戸建てとの違いとして、マンションには30年ほどの長期の修繕計画が予めあります。

計画の見直しもありますが、おおよその修繕費用の目安が将来の分まで分かりやすいのが特徴です。

法律で分譲マンションでは所有者全員で管理組合を組織します。
1年に1回以上は全員で総会を行うことも決められています。

日常の実務的な運営は管理会社が行いますが、理事長や会計といった役職があり、交代制で入居者で担当します。

マンションの購入方法はこちらで解説

マンション購入の流れ!見学から入居後まで知っておきたい注意点!
マンションを購入する時、どういうことをしたらいい? 見学から入居までの流れを解説。

 

一戸建てとマンション、それぞれの特徴

一戸建てには一戸建ての、マンションにはマンションの良いところもあれば、悪いところもあります。

それぞれのメリットとデメリットを複数紹介します。

防犯面

マンションですと、防犯カメラや入り口にセキュリティがついています。

エレベーターにもセキュリティがついていることもあるので、玄関ドアまでに2回以上鍵があり、警備会社と提携していることも多いので、防犯面の安心は大きいです。

管理費は高いですが、24時間有人管理のマンションもあります。

一方の一戸建てでは、警備会社と提携すると月々の料金もかかりますし、防犯カメラまで設置することは簡単ではありませんね。

共用施設やサービス

マンションならではのサービスや専用施設が、一戸建てとの違いでもあります。

マンションには最近では宅配ボックスがあることがほとんどなので、不在がちの人にとってはありがたいです。

規模が大きい物件では、入居者専用の共用施設が充実しています。

例えばキッズスペースや売店、来客用の宿泊部屋、スポーツジムなどがあります。

騒音や制限

一戸建てでは子供が音を出しても安心です。

楽器の趣味があっても自由にできます。
音楽教室や事務所のような、習い事の教室や仕事スペースと併用もできますね。

大型犬や爬虫類のようなマンションでは飼育が制限されているペットも飼えます。

マンションでは、管理規約により様々な制限があります。

よくある制限では音楽教室は不可、楽器の演奏不可(または時間や音量の制限)、ペットの飼育、事務所の使用不可などです。

ペットの飼育は最近では全面禁止ではなく、一定の範囲内で飼育可能とするマンションが多いです。

しかし、実際にペットを飼う人はマンションでは、1割程度と多くはありません。

鳴き声がマンションでは近隣トラブルにもなりやすいので、ペットを飼いたい人は、一戸建ての方が気が楽かもしれません。

広さ

国土交通省のデータによれば広さの平均は、一戸建てで103.2㎡、マンションで77.2㎡になります。

77㎡ですと3LDKが多い間取りなので、一戸建てとマンションでは、1部屋は広さが変わってきます。

一戸建ては押し入れや納戸といった大きな収納スペースがあります。

マンションでは、LDKや寝室が狭くなってしまうと売れにくいため、面積の必要な収納は作られにくいです。

子育てファミリーにとって部屋数や収納が必要であれば、一戸建てが良いでしょう。

居住スペース+1部屋があれば、来客を家に泊めることもできます。

部屋の広さも違いますが、一戸建てには庭もあります。

マンションで庭やルーフバルコニーがあると、専用使用料が別途発生することがあります。

ガレージなど欲しい設備を増やすことができるのも一戸建てのメリットです。

立地

マンションは一戸建てよりも、駅から近い場所に作られることが多いです。
駅から徒歩10分以内がほとんどです。
中には駅から1分という物件もあります。

都心や電車通勤を望むときは、マンションの方が選びやすいです。

マンションのセールスは建物よりも「こんな街なので、こういった生活が叶います」といった点に焦点があるのが特徴です。

一戸建ては、駅徒歩10分は珍しく、最寄りがバス停ということすらあります。

駅から近い一戸建てを望むと、敷地の広さが小さくなり、建物と庭と駐車場まで十分な広さは叶いません。

駐車場

マンションでは駐車場自体がないことや、用意されていても1家に1台分だけです。

その代わり、マンションの敷地内には防犯カメラがあり、ゲートや機械式駐車場のこともあります。

一戸建ての駐車場よりも盗難のリスクが低くなる利点もあります。

一方で一戸建てでは、2台分の駐車場があることも多いです。

敷地が狭くても、1階を駐車場にして2階以上を居住スペースにするなど、駐車場の確保ができます。

郊外では3台分のスペースがつくれることもあり、自家用車+来局用の駐車場まで確保できます。

一戸建ては駅から距離がある分、自家用車も持つ必要があります。

通風と採光

一戸建ては、窓が多く取れます。
浴室にも窓がつけられるのは、一戸建てだからです。

吹き抜けのように開放的な間取りにもできます。
マンションでは、ほとんどが玄関側とバルコニー側の二方向採光です。

数が少ない角部屋でも三方向採光です。浴室にまで窓があることはさらに少ないです。

転売のしやすさ

マンションはコンクリートの躯体としての寿命が長く、駅から近い場所にあるため、中古で売買がしやすいと言えます。

一戸建てよりもマンションは、間取りや内装の個性が少なく幅広い層に嫌われにくいです。

また、賃貸マンションとして貸し出すこともしやすいです。

光熱費

建売住宅で一般的な木造と、マンションの鉄筋コンクリート造では、マンションの方が断熱性能が良いです。

マンションは部屋の面積が狭く、ワンフロアなのでLDKのエアコン1台で生活する人もいます。

光熱費の面ではマンションの方がお得になるでしょう。

また、マンションでは規模が大きくなると、一括受電を採用している物件があります。

電力の自由化がされ、個別の契約でも電気料金は安い会社を選べるようになりました。

しかし、 一括受電は自由化よりもお得 になります。

一括受電の仕組みは、マンション一棟で電力会社と契約して、単価の安い高圧電力を買い、敷地内の設備で低圧にして各住戸で使用します。

住宅で使用される低圧電力よりも高圧電力が安いため、成り立つ仕組みです。

個別の低圧契約よりも、入居者は割引された料金で電気が使えます。

電力会社によって割引率は異なりますが、専有部で5%や10%安くなります。

共用部分の割引はあるときとないときがありますが、共用部分の電気料金が下がれば、管理費の負担も減ります。

ただし、 一括受電が導入されているマンションでは、個別で自由化による電力会社の乗り換えができません ので、ご注意下さい。

建て替え

一戸建ては建て替えや増築が自分の意志でできます。

マンションは現在の法律では所有者と議決権のそれぞれ4/5以上の賛成が必要です。

議決権はマンションの所有している専有面積によって、広いほど権利が大きくなります。

80㎡の部屋の所有者は、50㎡の部屋の所有者よりも議決権が大きくなります。

全体の意志を統一するのは難しく、マンションの建て替えは簡単ではありません。

まとめ

まとめると、一戸建ては自由に家を変えられ、規約の制限もない生活ができ、ガレージのある家や薪ストーブがある家など夢が叶えられます。

マンションは、ルールはあるが駅近に合理的に暮らせます。住む街を買うといった表現が合います。

このように主旨が異なるので、自分がどちらを求めているかによって選ぶようにしましょう。

soraki

宅地建物取引士を取得し、ディベロッパーのマンション営業として企画、集客、顧客の住宅ローンの審査まで幅広く携わる。 新築分譲マンションのモデルルームでの接客をしながら、審査の通りにくい顧客にも対応し、住宅ローンを提案。 その後、マンション管理会社に転職し、フロント営業となる。修繕の提案や長期修繕計画の作成など、管理業務主任者として分譲マンションの管理組合運営に関わる。

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