駐車場がないと査定にマイナス?知っておきたい家を売るコツと高く売る方法

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2019.10.24

目次

駅が遠かったり、近隣に買物をする所がないような場所では、駐車場がないと家を売ることが難しくなります。

さらに地方では2台以上の駐車場が求められるため、駐車場があることがもはや家の売却では基本条件。

この記事では、駐車場なしの一戸建てやマンションを売る方法を紹介します。

駐車場がないメリットとデメリット

駐車場がなくても構わないという買主が少なく、家の売却ではデメリットの方がどうしても目立ちます。

駐車場がないメリットは、一戸建てもマンションも金銭的な面です。

駐車場がない一戸建ては購入時に割安感があるというメリットがあります。

また、立地によっては、駐車場がない建売住宅が分譲されていることもあります。

駐車場がない一戸建ての傾向としては、敷地面積に限りがあり、駐車場が削られているということ。

狭小住宅では駐車場に当てるスペースがないため駐車場なしというケースも。

しかし一戸建て=駐車場付きという考えはまだまだ多く、都心のように車を所有していない家庭が少なくない条件でないと駐車場なしの一戸建ては売却では不利です。

さらに地方では1台どころか、2台以上の駐車場があることが標準なため、1台しかスペースがないと、これも売却価格は下がりがち。

地方になるほど駐車場なしは、売却には大きなハンデといえそうです。

メリットといえば、一戸建ては駐車場代はかからないとはいえ、その土地の固定資産税は払っているのですから、そういった面では駐車場の代わりに床面積を増やすという考えも賢いのかもしれません。

特に都心の狭小住宅は敷地面積は狭いですが、土地の単価は高めですので、車の維持費に加えて、駐車場のために固定資産税を払うのはもったいないかもしれません。

マンションの場合は、まだ一戸建てよりも駐車場がないことへの抵抗感が薄れやすいですが、あるに越したことはありません。

多くのマンションは、駐車場は共用部分であり、管理組合と所有者が契約する形で使用しています。

そのため、駐車場の空きについて、売却時に引き継げるかどうかは、管理規約と使用細則で決まります。

現状で駐車場を利用していなくても、希望すれば駐車場が使えるようになる、逆に現状は使っていても売却する際には引き継ぐことができないという場合もあります。

1住戸につき1台の権利がある

駐車場を借りていなくても、1住戸につき1台は希望すれば借りられるパターンです。

今現在は契約していなくても、買主が希望すれば駐車場を利用することができるため、売却の際に心配する必要がなくなります。

この例では、空き駐車場は2台目として別の所有者が借りているため、数ヶ月の期間を設けて、駐車場を返してもらうことができます。

敷地内に全住戸の数以上の駐車場がある場合は、このパターンのことがあります。

買主が駐車場を希望すれば、借りられるようになるため、この規則で運用されていれば、駐車場なしの売却にはなりません。

念のため、管理会社に規約の確認をした方が良いでしょう。

住戸数よりも駐車場が少ない

この場合は、駐車場なしの売却になる可能性が高いです。

空きの順番待ちを取っている場合や、空きが出た場合は抽選等で、駐車場の契約者を決めます。

公平にするため売却で所有権を得た買主は、駐車場なしからスタートすることになります。

駐車場を今は契約していても、売却の時に駐車場なしになってしまうパターンです。

このように売却してしまうと、一旦は駐車場は管理組合に返却するという考えがあり、引き継げる・引き継げないは、マンションによって取り決めが異なります。

逆にいうと、今現在利用している駐車場すらも、買主には引き継ぐことができないマンションもありますので、要注意です。

大きなデメリット!駐車場が多いほど維持費がかかるマンション

マンションに駐車場がないことのメリットとして、修繕積立金不足の心配が減るということがいえます。

駐車場にも維持費がかかります。

特に機械式駐車場がある場合は、定期的な部品交換が必須で莫大な維持費が常にかかります。

一回の部品交換で数百万円単位ということも珍しくありません。

建物の修繕費用に加えて、機械式駐車場の修繕まで重なると、修繕積立金は不足しやすく、値上げの可能性も高まります。

機械式駐車場を設置するくらいなら、駐車場がないマンションというのは、維持費の面で安心ができるともいえそうです。

また、平面駐車場でも、経年劣化で凹凸が増えればアスファルト舗装で修繕しますので、維持費がゼロというわけにはいきません。

さらにマンションは駐車場代の負担があることが多いので、数千円から数万円の駐車場代がないというのはメリットともいえます。

ちなみに機械式駐車場の維持費は、毎月の駐車場代だけを積み立てても賄いきれないことが多いので、修繕積立金の負担はマンション全体の負担になります。

競合に弱い

マンションは一戸建てよりも、駐車場がないことが売却に響きにくいです。

しかしデメリットもあり、売却の際に競合があれば不利になります。

マンションは売り出されている数も多く比較されやすいです。

そのため、近隣で競合物件があるときは、駐車場の有無が影響を及ぼすといえそうです。

先ほどの説明の通り、買主が駐車場を契約できるか否かはマンション毎に変わってくるので、まずは確認が必要です。

駐車場なしのマンションは、駅前であったり車が必要でない立地にあれば、一戸建てほどは影響を受けにくいので、家の立地次第で気にする必要があるか変わってきます。

駐車場なしの家を売る方法

家を売るには駐車場がある方が売りやすいです。

しかし、ないからといって諦める必要はありません。

駐車場がない時の売却方法は大きく3つです。

近隣の月極め駐車場を把握しておく

最初に考えられる方法ですね。

不動産業者も駐車場が必要とあれば仲介をしてくれますので、聞いてみるのも良いでしょう。

この方法なら家の近隣で月極め駐車場が足りているエリアであれば、ほぼ問題としては解決といえます。

ただし、エリアによっては月極め駐車場が不足、またはまったくないようなこともあります。

地方や田舎でも意外に月極め駐車場が少ないという場所もあります。

地方であるほど、車が必須なため月極め駐車場の確保もできないとなると売却は難しくなります。

その場合は次の方法も考えます。

更地で売る

一戸建てかつ築年数が古い時は、建物としての価値が付かないので解体して更地にした方が需要が増えるかもしれません。

特に駐車場がない上に敷地面積も狭い場合は、更地の方が用途が広がるため買い手がつきやすくなります。

自分で更地にする他、更地前提で業者買取で交渉する方法もあります。

買取価格は下がりますが、自分で更地にする手間が省けます。

得意な業者を見つける

駐車場なし物件は取引価格が下がりがちです。

そして不動産業者も売りにくい物件には、消極的です。

そのため、得意な業者を見つけることが大切。

駐車場なしの物件は狭小住宅であったり、駅近のような利便性と良い場所に多いので、そういった家の売却に慣れている業者がお勧めです。

また駐車場がないことで、買主から値引きの交渉があるかもしれません。

どこまでなら価格を下げても良いか心の中に留めておくのも良いかもしれません。

駐車場がない家を売る第一歩

駐車場がない家の売却には不動産業者選びが大切。

利便性が良い場所を除き、駐車場がないことは売却のハンデになりがちです。

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soraki

宅地建物取引士を取得し、ディベロッパーのマンション営業として企画、集客、顧客の住宅ローンの審査まで幅広く携わる。 新築分譲マンションのモデルルームでの接客をしながら、審査の通りにくい顧客にも対応し、住宅ローンを提案。 その後、マンション管理会社に転職し、フロント営業となる。修繕の提案や長期修繕計画の作成など、管理業務主任者として分譲マンションの管理組合運営に関わる。

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