パワービルダーとは?品質は大丈夫?安さの仕組みを解説!

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2018.10.16

目次

パワービルダーという言葉を聞いたことはありませんか?

販売棟数が多く、目にすることも増えていますが、ハウスメーカーとは何が違うのか。

パワービルダーの定義から、住宅の特徴、品質や価格などについて紹介します。

パワービルダーとは

一般的な言葉の定義は、 土地付きのローコストな一戸建て住宅を多く分譲している会社 です。

急速にシェアを伸ばしているという意味で“パワー”ビルダーといわれています。

住宅展示場に出展して、注文住宅を建てている会社をハウスメーカーというのに対して、価格帯が安価な建売住宅のメーカーをパワービルダーと呼んだりもします。

簡単に言うと…

土地付き建売住宅・予算3,000万円・30代サラリーマンがターゲットの不動産会社。

例えば、土地1,500万円、建物1,500万円で3,000万円の土地付き建売住宅を何千棟と年間で建てているのがパワービルダーです。

ハウスメーカーの注文住宅では、建物だけでも安くても3,000万円ほど掛かるので、パワービルダーでは建物価格が半額ということになります。

日本の30代のサラリーマンの平均年収は約400万円台といわれますが、これくらいの年収の場合に住宅ローンの借り入れは3,000万円がギリギリといったところ。

3,000万円の戸建てなら、頭金がほとんどなくても、マイホームが買えることになります。

パワービルダーは、 土地を持っていない、初めて住宅を取得する人にマイホームを提供している のです。

後ほど紹介しますが、土地の仕入れから企画、建設、販売まですべての流れを効率化することでローコストな住宅を提供するのがパワービルダーの特徴です。

工務店のように規模が小さくても戸建てを建てる会社もありますが、パワービルダーは大量に住宅を建てることで、原価を下げる工夫などがされます。

パワービルダーの代表例として、一建設(はじめけんせつ)、アーネストワン、飯田産業、タクトホーム、東栄住宅、アイディホームがあります。

これらはすべて2013年から飯田グループホールディングスとして経営統合しているパワービルダーです。

グループ全体では一戸建ての分譲事業として年間販売棟数が4万戸を超えており、この数字は一戸建て分譲事業としては、約30%のシェアで業界第一。

あまりに規模が大きく、パワービルダー=飯田グループというイメージもあるほどです。

最近では、CMも放送されており、特に一建設やアイディホーム、アーネストワンといった社名を一度は聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。

パワービルダーの住宅の特徴

パワービルダーの場合は、大規模な宅地開発は売れ残りのリスクが高いため手を出さず、十数、数棟が建つ土地を仕入れ、区画分けして住宅を建設、販売します。

そして、 安く販売するためにコストを削る、効率化して短期間で完売をするのが特徴 です。

構造は木造住宅で、材料の仕入れも一括して管理してコストカットを行なっています。

圧倒的な工期の短さ

パワービルダーは、コスト削減のために工期を含め販売期間が短いことが特徴です。

一般的な木造一戸建て住宅の場合の工期は、約3~4ヶ月。
 パワービルダーはその約半分程度の工期で完成させます。 

たくさんの現場が常に動いているというのがパワービルダーの特徴の1つと言えます。

工期が短いということは施工が悪いのではという印象がつくかもしれませんが、パワービルダーの中でも、「住宅性能表示制度」を利用している会社は多く、一定の基準を満たしていることの証明がされています。

住宅性能表示制度(設計・建設)というのは、品確法という法律に基づき、統一された基準について、第三者機関が検査をしてお墨付きを出すものです。
住宅のスペックが等級で分かるもの、とイメージすると良いでしょう。

建設住宅性能評価では、建設途中で複数回の第三者機関の検査を受けますので、完成後には見えなくなってしまう、基礎配筋なども検査を受けており安心できます。

中古住宅でも住宅性能表示制度は関わってきます

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建物完成前に売る

建売住宅=完成している住宅を見て購入を決めるというイメージかもしれませんが、実際には建物完成までに完売(契約)することが不動産業界では、スタンダードであり、建物完成後に広告活動を始めることはありません。

完成してしまうと不動産業界では「在庫」と呼ばれます。

建売住宅は、土地を仕入れ建築確認が下りれば、広告ができるので、販売活動がスタートします。

実際の建物を見なければ買えないと言う人もいますが、マイホーム購入は、その土地を気に入ったから購入するといったパターンが多く、近所の人が見に来てそのまま契約というケースが多いため、いい立地であれば完成前に売れるということは難しいことではありません。

不動産会社にとっても、建物が完成してしまうと維持管理にコストがかかるため、早めに完売することが大事なのです。

ネットなど広告でも外観の写真すらなく、建築途中の骨組みだけの写真で住宅が販売されているのはそのためです。

広告は注文住宅ほど潤沢に費用はかけられませんので、大々的な綺麗な広告チラシをたくさん打つということもパワービルダーはしないのも特徴です。

早く建てて、早く売り切るというのがパワービルダーの安さの理由です。

それ故に、建物完成後は、1日でも早く引き渡しを行いたいですから、時間が掛かりがちなネット銀行の住宅ローンは敬遠される可能性があります。

もっとも、不動産業では引き渡しのときに初めて売り上げになりますから、パワービルダーに限らず、引き渡しが早い方がいいと思うのが業者の本音です。

企画のパターン化

パワービルダーに限らず、建売業者は住宅のひとつひとつ間取りを一から作っているのではなく、いくつかのパターンを持っており、土地の条件に合わせて間取りを組み替えたりしながら設計します。

そのため、土地の仕入れから建築確認までの時間はそれほど掛けません。
内装や設備機器に関しても、メーカーとグレード、シリーズが決まっています。

パワービルダーの住宅はハウスメーカーの住宅と見比べてしまうとユニットバスやキッチンなどはコストカットのために設備のランクは低く、見た目にもチープさを感じます。

外観からは素人目にはパワービルダーの住宅の見分けはつけられないかもしれません。

しかし、水回りについてはデザインなどが今ひとつに見えるので、設備機器のコストカットは気づきやすいかもしれません。

パワービルダーの住宅しか知らなければまったく問題はありませんが、たくさんのモデルハウスを回って目が肥えてしまっていると、設備のグレードが気になってきます。

資材は大量に発注

資材に関しては、大量に仕入れ、自社でプレカット工場を持つことで原価を抑えています。

プレカットとは、建設現場で資材を加工するのではなく、工場で資材を加工して、現場へ納品する仕組みです。

工期に合わせて必要な資材を現地に運ぶことで、無駄のない施工を行います。

特に規模が大きいパワービルダーでは、自社の工場で一括して資材の加工を行うことで、大きくコストカットが可能となり、シェアを伸ばすことができたのです。

まとめ

ローコスト住宅は、安かろう悪かろうの悪いイメージがありましたが、新築建売住宅の中でも大きなシェアを占めるようになった今、ただ安いだけとは言い切れません。

サラリーマンの所得が伸び悩んでる昨今では、夢のマイホームにパワービルダーが担っているものは大きいと言えます。

soraki

宅地建物取引士を取得し、ディベロッパーのマンション営業として企画、集客、顧客の住宅ローンの審査まで幅広く携わる。 新築分譲マンションのモデルルームでの接客をしながら、審査の通りにくい顧客にも対応し、住宅ローンを提案。 その後、マンション管理会社に転職し、フロント営業となる。修繕の提案や長期修繕計画の作成など、管理業務主任者として分譲マンションの管理組合運営に関わる。

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